元気な街旭市！
豚肉やシラス、メロンなどの産地で知られ、九十九里に面した温暖な気候で海のレジャーも楽しめる…。今回の「島ちゃんのぐるり千葉さんぽ」の行き先は旭市です！
「旭市はイベントで何度か来ています。いつも楽しみにしているのは観光というより、地域独自に発展した町の魅力だね。他ではみられない商店やそこで働く方々から、今回もパワーをいただきました」
本日は老舗カスタムガンショップからスタートし、旭駅前のベーグルで軽めのランチ。そこから全国の地酒が揃う酒屋顔負けのコンビニ店でお酒のお土産をゲット。最後はメディアでも数多く取り上げられる人気のとんかつ店で、地元の名産豚で熱々のとんかつディナーを頂きました！
じんべえ
今回の散歩、最初に訪れたのはカスタムガンショップ！ 店内にはたくさんのエアガンが並んでいます。
「じつは僕の家にも15丁くらいモデルガンがあります。昔は息子とそれで遊んだりしましたが、男の子ならワクワクしちゃうよね!?」
元々は模型や玩具を扱っていたお店だったと話すのは、4代目店主の新行内幸男さん。
「以前は玩具や模型、TVゲームなどの販売も行っていましたが、徐々にエアガンのメンテナンスの比率が増してきました」
さらに新行内さんは、地域のお祭りで使う提灯の補修なども行っているそう。
そのためたくさんのガンが並ぶ傍ら、玩具や提灯なども置かれ、店内はまさに店の歴史そのものを表しているようです。
ガンのメンテナンスは数十年前から行っており、お客のニーズに応えているうちに、いつしか「高性能に仕上げるカスタムガンショップ」として知られるようになったそうです。新行内さんが懇切丁寧にメンテナンスのアドバイスをしてくれるのが評判を呼び、県内外からお客が来ているそうですよ。
さっそく島ちゃん、いくつかのガンの試し撃ちをさせて頂きました！
打ち方もサマになっていますね～
「変に改造しないで、メンテだけでこれだけ性能アップして打ちやすくなるなんて、職人技だね」
ライフルやマシンガンを撃ちまくって、テンションアップした島ちゃんでした！
Richy（リッチィ）
ガンショップでヒートアップした島ちゃんですが、そろそろランチタイム。続いては旭駅の近くにあるベーグルとスコーンの店「Richy」にやってきました！ お洒落な外観にイートインやキッズスペースもある明るい店内です。
ベーグルはメニュー表にあるだけで10種類以上。ほかにあんこや季節のジャム、クリームチーズなどを使った甘いベーグルサンドも8種類あります。さらに単品のサラダや、イートインセットでスコーンにフルーツやアイスが付いたり、グラタンなども。これは迷いそう……。
「ベーグルとスコーンだけなのに、こんなにたくさんの種類がある」と島ちゃんもびっくり。今回は「シラスと大葉のピザ風」（748円）のベーグルと「レモネードティー アイス」（550円）をいただきました！
お腹がすいていた島ちゃん、まずはベーグルをパクリ。
「食べる前からシラスの香りがしてきて、口に入れると大葉の風味がふわっと広がってくる……これは絶品だね」
シラスは地元飯岡で獲れたものです、と話すのは店長の加瀬千陽さん。
「ベーグルは卵とバターを使わないので、ヘルシーでアレルギーのある方にも安心。お子様連れや女性お客様も多く来店いただいています」
こちらは開店6年目。加瀬さんは子育てしながらお店を切り盛りしてきたそうです。
「レモネードは瀬戸内のレモンがたくさん入っています。このレモン、食べても美味しい！」
その他、スコーンは生クリームだけで作るので、普通よりもしっとりした仕上がりに。月替わりの限定スコーンもあるそうですよ。
セブンイレブン旭秋田店
続いて訪れたのは、セブンイレブン……。といってもここは普通のコンビニエンスストアとは様子が違います。
「当店は全国各地の地酒をそろえています。種別も日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど豊富にあり、迷ったらおすすめの1本を見つけ出しますよ」と話すのは、オーナーの石毛明さん。
石毛さんは自ら酒蔵を回って買い付けを行い、ここまでの品ぞろえを実現したそう。なかには他ではみられない貴重な酒もあり、「数万円と印刷されたセブンの値段シールなんて、みたことないね～」と島ちゃんもビックリ！
店舗は4年半前に増築し、さらに在庫は充実しているようです。
ほかにも独自に買い付けた葉巻が数多く並び、傍らには地元農家による野菜がズラリ。その豊富な品ぞろえは通常のコンビニ以上です。「野菜の値段が安いので、地元の方はスーパーに行く前にまずこちらの品ぞろえを見にきますね」と石毛さん。
「すごい数のお酒だけど、きちんと酒別に整理されてわかりやすい。あと通常のセブンイレブンにはない、独自の商品棚も作り付けていて、これも見やすい！ お客様目線がうれしいね」
早速島ちゃん、お土産の地酒を石毛さんに相談。「天虹」という純米酒を選んでいただきました！
「早く帰って飲みたくなっちゃったな～（笑）」
とんかつ大成
最後は夕食をいただきに、「とんかつ大成」へ。
こちらは地元・旭市の「ほころ豚」を使ったとんかつ専門店。小上がりのある店内は和風で落ち着いた雰囲気があり、座敷奥には「地産地消」や「感謝」の言葉が大きく掲げられています。
「当店ではできるだけ地産地消を心掛けています。豚肉だけでなく、米や卵、漬物なども旭市産のものを使っています」そうお話しいただいたのは、代表の瀨畑清道さん。“旭っておいしい”をお店のスローガンに掲げ、食材は自分で選び買い付けしているのだそう。
早速に島ちゃん、ご飯・味噌汁・お新香・小鉢がセットになったお店でも人気の「特上ロースかつ定食」（1760円）を頂きました。
「肉の厚みがすごい。でも柔らかくてとても食べやすい！」
こちらは豚肉のリブという部位を使ったもの。「脂身が乗って、差しが万遍なく入った肉で、肉汁と一緒に肉の甘さや旨味が一番感じられるかと思います」と瀨畑さん。
メニューを見て、「さすが、とんかつ専門店だけあって人気のヒレやロース定食だけじゃなく、かつカレーやかつ重・かつ丼など、かつに関わるメニューは充実してるね」と島ちゃん。
みると限定の提供ながら、低温でじっくり熟成させた特製肉を使った「完熟ロースかつ定食」や、厚さ5センチもある「特選厚切ロースかつ定食」などもあります。こちらはTVでも取り上げられ、話題になった一品です。
「人気・話題もさることながら、その根拠には美味しいかつがあるからこそ。今は食材が高騰して大変な時期だけど、新鮮な地元産の食材で品質を守っているんだね」
旭市の産業が成長している秘訣が、こうした地元の方々のパワーによるものだと改めて実感した島ちゃん。今度は厚さ5センチのかつにチャレンジ!?
取材を終えて・・・
ガンショップやコンビニはこれまでなかなか立ち寄らない分野で、今回の散歩は斬新で、いい意味で裏切られました（笑）。それにしても旭市は元気があった！ 畜産や農業、水産業などの地場産業がしっかり柱となり、独自の文化を保って発展してきたから飲食やサービス業なども活気がありました。調べると大原幽学という農政学者・農民指導者が旭市で活躍していたんですね。そうした歴史的な下地もパワーの源なのかも…。人々も楽しそうで、そんな旭市に魅力を感じて県内外から人が集まってくるのでしょう。もっと触れて共感したくなる街っていいですよね。
お散歩情報
- じんべえ
旭市ロ833
TEL：0479-62-0043
営業時間：9:30～18:00
定休日：水曜日 - Richy（リッチィ）
住所：旭市ロ848-5
TEL：0479-85-8058
営業時間：11:00～17:00
定休日：第1・3火曜、水曜日 - セブンイレブン旭秋田店
住所：旭市秋田1762-22
TEL：0479-60-7511
営業時間：24時間営業
定休日：無休 - とんかつ大成
住所：旭市ニ1838-1
TEL：0479-64-2381
営業時間：11:00～14：00、17:00～21:00
定休日：月曜日（祝日の場合は翌平日）
取材・文/喜多 雅明 撮影/織本 知之
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雑誌名：「月刊ぐるっと千葉」
発行部数：50,000部
販売地域：千葉県全域及び、千葉県隣接エリアの書店、コンビニエンスストア、スーパー、駅売店、首都圏の主要書店など
発行日：毎月21日 ※21日が日曜・祝日の場合は前日の発売となります
発売価格：定価550円（税込）
発行社：有限会社ちばマガジン
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