津田沼ディープスポットを発見!
毎月、県内の見どころスポットを紹介する「島ちゃんのぐるり千葉さんぽ」。今回は若者でにぎわう津田沼駅を散策しました!
「津田沼はベイエフエムの収録などで何度も来ていますが、不思議なことにプライベートではじっくり見て回る機会がありませんでした。“来たことがあるのに知らなかった津田沼”へ、ついに来れたって感じですね(笑)」
活気ある駅前の雰囲気に便乗して、まずは島ちゃん、ボルダリングに初挑戦。さらに地域最大級の書店で買いたかった農業やDIY、料理の本を発見し、続いて地元なら誰もが知る駅前の有名喫茶店で希少なコーヒーを堪能……。最後は美人母娘のダイニングバーで美味しいお酒と料理を頂いちゃいました!


グリーンアロー ボルダリングパーク 津田沼店

津田沼駅前の数々の魅力的な店舗を後目に、最初に伺ったのはエリア有数の本格的ボルダリング施設です。早速島ちゃんも専用シューズに履き替えて挑戦!
「初めてやるんだけど、いろんな形と色のホールドがあるんだね」
教えていただいたのは店長の菊田亮介さん。「それぞれスタートとゴールがあって、どれを掴み、足をかけるかものかは決まっています。コツとしてはあまり力を入れず、バランスやタイミングをうまくとって登るイメージです」
みると初心者の緑をはじめ、ピンクや赤、茶色や黄色など、1~9級、初段などのクラスによって壁のホールド付近にテープが貼られ、ルートが振り分けられています。
菊田さんにレクチャーされながら、島ちゃんも登ってみました。すると簡単なルートですがスルスル登っていきます!
「思っていたより意外にできた気がするんだけれど、やっぱり怖い。木に登るとか自然物なら慣れているんだけど、人工物ならではの難しさがある。でも上まで行けると楽しい!」
菊田さんも島ちゃんの登り方をみて「経験がないのに上手いです。少しやれば級もとれそうですね」と絶賛。
そこで調子の乗った島ちゃん、160度オーロラリーフというほぼ逆さまになるルートにチャレンジ!!……しかし張り付くことはできましたが、一歩も動けず落下。
「やっぱりこれは難しい! 自分の体重全体のバランスを掴みながら登らないと無理です。恐怖心も倍増しました」
もちろん、通常はいきなりこうした難しいルートに登ることはありません。
初心者から上級者まで、老若男女が楽しめるように設置されたルートは100以上。お子様にも遊び感覚で楽しめるキッズスライダーなどもあり、親子連れでの利用もできます。
ほんの少しのチャレンジでしたが、散歩の最初でいい汗をかいた島ちゃんでした!


丸善津田沼店

津田沼は大型書店が6~7店舗展開される激戦区。そうしたなかで丸善は売場面積1030坪、蔵書数約80万冊を誇る津田沼の大型書店です。
「本屋はあまり来ないんだけど、農業やDIYに関する専門書はたまに見に来ています。以前出演していたTV番組では料理企画があって、本屋へメニューのヒントを探しにもきたことがあるな~」
ご案内いただいたのは、文具担当スタッフの杉琴麻衣子さん。
「当店は書籍、専門書、コミックなど各分野で充実した品ぞろえがあります。隣のユザワヤさんの画材売場と直結しており、絵画やデザイン書なども幅広く揃っています」とのこと。ユザワヤで手芸教室に通い、手芸本は丸善で買うなど、相互にお客さんの流れがあるようです。
「すごい、ガーデニングの本もこんなに揃っている」と、緑の書棚に興味津々の島ちゃん。見ると表紙写真の草木の緑がたくさん並んで、書棚全体が緑色に見えていました。
ほかにも参考書が多いのは周辺に千葉工大や日大、東邦大や各専門学校、予備校など学校の多い津田沼ならでは。「大学の赤本コーナーは、今度は向こうまで真っ赤だね」と島ちゃんもビックリ。
さらにそれぞれのジャンルに関係するフェアコーナーも店内各所にあり、本以外のグッズや日常品など様々な商品が並んでいます。
「私の担当する文具売り場も、通常の本屋と比較しても広い売り場面積があります」と杉琴さん。最近は万年筆やメカニカルで高価なシャープペンシルなどが学生さんに売れているそう。「大学の先生方がレポート提出に万年筆を推奨していたり、中高生の間で高級シャープペンシルが流行っているようです」
「本に関しては一つひとつのジャンルでこれだけ多数の書籍が並び、さらに文房具も広く取り揃えていて、圧倒されちゃうなあ」と島ちゃん。なんでも揃っていそうですが、ほしいものを探すのに迷っちゃいそうですね~


コーヒーハウスサンヨー

こちらは津田沼で45年間続いている、喫煙OKの愛煙家御用達の喫茶店です。駅前のパルコと同時に開店しており、知る人ぞ知る地元名店のひとつになっています。
「当店はコーヒー、ジャズ、煙草を楽しめる店です」と迎えて頂いたのは、マスターの片田俊男さん。こだわりのコーヒーはインドネシアのトラジャ地方で栽培される「トアルコトラジャ」。フローラルな香りと柑橘系の酸味が効いて、カラメルのような甘い余韻があります。
この日はなかなかの暑い日だったので、島ちゃんは銅のカップに注がれた「アイスコーヒー」(500円)とボリュームある「りんごのタルト」(700円)をオーダーしました。
「今はこうして堂々と煙草を吸いながら過ごせる喫茶店は少なくなりましたね。ここなら美味しいコーヒー飲みながら長居しちゃいそう(笑)」
さらにパスタやケーキセット、サンドイッチ、アイスやフロートなどの軽食メニューも充実し、ドリンクを注文すればモーニングトーストは無料に。こちらもお得ですね!ちなみにモーニングは時間短縮して朝10~11時となっているので、お間違えのないように…
「今は煙草とコーヒーを求めに来られる方が多くなり、食事される方は減りました。その昔、まだ規制が緩い頃は親子で来店(現在は入店20歳以上に限る)されて、お子様がパフェなどを食べて、横でお父さんが煙草をふかしている風景もあったんですけどね」と片田さん。
それでも店内を見渡せば、平日昼過ぎの時間帯ながらほぼ席は埋まっています。
「コロナ禍を乗り越えてきて、今もこんなにたくさんのお客さんが来られているのはさすがです」と島ちゃん。近くパルコが閉店となり、このビル自体もまだどうなるかわかっていないそう。長年津田沼を見つめてきたこの名店に、ぜひこのまま残ってもらいたいですね!


Caro Dining

最後に訪れたのは、母娘が経営するアットホームなダイニングバー。「Caro」はイタリア語で「親愛なる、大切な、家族、友達」という意味だそうで、まさにお店のイメージにピッタリ!
可愛らしい外観の店内を入ると、オーナーのナナコさん、リナさん母娘が迎えてくれました。
「ここはお酒と食事に、音楽を楽しんでもらえるお店です」と話すのはナナコさん。取材の時はレゲエ音楽が流れていましたが、普段はR&Bやソウルなどが多いそうです。
「なんというか、店内の装飾もお洒落で落ち着くよね。カウンター席のダークブラウンもかっこいい。お酒がますます美味しくなるんだろうな~」と島ちゃん。もうお酒が飲みたくなってきた様子です!
ナナコさんは以前、イギリスのビンテージ家具を買い付けしており、東京に店もあったそうです。その経験を生かしてお洒落な店内のコーディネートをしているんですね!
「トイレもお洒落にこだわっているので、ご来店の際はぜひ見てください(笑)」
ちなみに店内で流れる音楽については、水曜日に限っては男性スタッフによる「ロック音楽の日」になっているとのこと。この日はお酒のみの提供となり、いつもと違った盛り上がりになっているようです。
ほかにも「日本酒の日」や「浴衣の日」など毎月様々なイベントを開催しており、「日本酒の日」には日本酒がメインとなるので普段メニューにない和の料理が出たり、「浴衣の日」はお客さんもみな浴衣を着てくるので、こちらも楽しそう。
さらにお酒に負けないほど料理メニューも豊富。本日、島ちゃんはオムライス(700円)、ポークカレー(800円)、餃子(500円)を注文。いずれもリナさんが作ったもので見た目も美しく、島ちゃんの食欲も倍増。お酒もますます進んじゃいました~


取材を終えて・・・
この散歩コーナーも色々な場所に行ってきたけど、賑やかな街歩きはやっぱり刺激的ですね。ついつい「こんな店あったんだ」と寄り道したくなっちゃう。ただ津田沼に関しては、数年前に取材で来た以来で「いつ来ても変わらず活気があるな」と思う反面、駅前のチェーン店などは実はどんどん変わっているんだよね。その一方で今日伺ったダイニングバーのような個人経営の店同士はお互いが助け合って長く続いている……活気の中に、そんな津田沼ならではの二面性を感じることができました。

お散歩情報

- グリーンアロー ボルダリングパーク 津田沼店
住所:船橋市前原西2-39-8
TEL:047-470-3020
営業時間:13:00~22:00(月~金曜日)、11:00~20:00(土日・祝日)
定休日:無休(ホールド替え及び年末年始を除く) - 丸善津田沼店
習志野市谷津7-7-1 Loharu津田沼B棟2階・3階
TEL:047-470-8311
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休(元日除く) - コーヒーハウスサンヨー
住所:船橋市前原西2丁目18-1 津田沼パルコ 2F
TEL:047-472-6150
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休 - Caro Dining
住所:船橋市前原西 2-5-4
TEL:090-2553-7336
営業時間:17:00~24:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
取材・文/喜多 雅明 撮影/海宝 智毅

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発行日:毎月21日 ※21日が日曜・祝日の場合は前日の発売となります
発売価格:定価550円(税込)
発行社:有限会社ちばマガジン
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