2023年初さんぽ!ベイエフエムゆかりの千葉市へ
このコーナーでは、ベイエフエムDJの“島ちゃん”こと島村幸男さんが、千葉の見どころスポットを散歩しています。新年最初の回は、県内最大都市でベイエフエム本社のあった千葉市に来ました!
「千葉駅周辺は僕がバンドを辞めて、ラジオDJとして本格スタートしたときにほぼ毎日来ていた場所。30年以上前のことだけど、歩くほどに思い出が蘇ってくるね」
そんな島ちゃんにとって大切な千葉駅周辺ですが、思い出に浸るだけではありません。最初に訪れた映画館は周辺に詳しい島ちゃんも知らなかったスポットで、新たな発見がありました。さらに開店間もない店舗にも伺い、新しい千葉駅周辺の魅力もご紹介。今年も散歩ご一緒に!
千葉劇場

千葉劇場は京成線千葉中央駅から徒歩数分にある、戦前からの歴史をもつ単館系映画館です。空襲で焼失し、その後再建して1993年に今のビルに建て替えたそうです。
「千葉駅周辺に詳しい気でいたのに、こちらはいきなり知らないところでした。こんなところがあったんだね! 上映映画も独自でセレクトされた興味深いものばかり」
島ちゃんも穴場のスポットを見つけたような気分で、興奮しています。
中に入ると、革張りのソファに映画のチラシが並ぶ小さめのロビーがあり、次の映画を待つお客さんが数人いました。
「なんだか昔懐かしいレトロな雰囲気があって、映画の面白さも倍増しそう。劇場の赤い座席も映画を観るぞって気になるなあ」
客席数は110。ワンスクリーンに年間約50もの作品が公開されているようです。ヒューマンドラマなどを中心に、国内外の多彩な映画を上映しているとのこと。この日も様々な映画ファンが来館していましたが、地元のシニアの方を中心に客層は幅広いそうです。
「最近では定期的に落語会なども実施しているんだって。“劇場”として多角的にお客さんに喜ばれるよう、努力しているんだね」
上映内容によって営業時間が異なるので、お出かけ前に要ご確認ください!


千葉LOOK
(LIVE SPOT LOOK)

千葉のライブハウスといえば、こちらを挙げる人は多いでしょう。千葉都市モノレール栄町駅前にある千葉LOOKです!
「こちらは有名だし、何度も来てます。ベイエフエムDJでもあるイマヤスさんが所属するスキップカウズもよく出ていますよ。昔ながらのライブハウスという感じで、雰囲気が馴染み深いですよね~」
対応いただいたのは、名物店長のサイトウヒロシさん。ときに出演バンド並みに知られる方です。「オープンが1989年12月ですから、もう30数年経ちますね。最初は地元高校生のコピーバンドくらいでしたが、今は2000~3000人規模のホールでツアーを組むバンドも出演してくれるようになりました」
ヒロシさんの言う通り、こちらでは「Theピーズ」「ウルフルズ」「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」「BUMP OF CHICKEN」などなど、数々の有名アーティストを輩出してきました。島ちゃんもライブハウスの壁に貼られた無数の歴代出演バンドの写真を熱心に見ています。
「すごい数の写真。ここで巣立ってまた有名になって演奏してくれるらしいけど、皆うれしいだろうね~」
キャパは200~300。「バンプやミッシェルのときは入りすぎて大変でしたね」とヒロシさん。今は「えちうら」「ダグアウトカヌー」などの地元バンドに注目しているそうです!
「コロナの時は2カ月半もほぼ稼働できなかったそうで、本当に厳しかっただろうね…」と島ちゃん。ウィズコロナが進む中、ライブハウスの盛り返しに期待したいですね!

あなたに会いにゆきます。
〜ANAYUKI〜

映画や音楽など、千葉の芸術文化に触れた後は食文化! 訪れたのはちょっと変わった店名の居酒屋に来た島ちゃん。
「こちらは以前取材で伺ったことがあります。そのときいただいたお団子が美味しかったな~」
え、居酒屋なのにお団子ですか? 店長の永田純一さんに伺いました。
「当店は2021年2月にオープンしたのですが、コロナ禍で色々とアイデアを出し合い、初期段階からお団子の食べ放題サービス(60分999円)をスタートしました。こちらを目当てに来店されるお客さんも多いです」
よくよくみると、「ドラトッツォ」(390円)「みたらしDE団子フォンデュ」(890円)など、魅力的なスイーツメニューが並んでいます。
島ちゃんがいただいたのは、やっぱり「お団子食べ放題」。それに升に入った「トロトロ抹茶ティラミス」(590円)とスイーツによく合う「加賀棒ほうじ茶」(400円)をオーダーしました。
醸しダイニングKOKORO


最後に来たのが、発行食材を使った料理を提供する居酒屋「醸しダイニングKOKORO」。こちらは2022年5月にオープンしたばかりながら、店頭に「身体に優しい発酵食べてみよ」と掲げるなど、本格的発酵食を頂ける店として、徐々に注目を集めています。
以前ランチタイムに来たという島ちゃん。「そのときチキン南蛮定食(980円)を食べたんだけど、タルタルが美味しくって! お腹いっぱいになったな~」
お話しいただいたのは、店長の小関安起さん。
「もともと別の場所で飲食店を始めてましたが、コロナで危機的状態になり、このままではマズいという思いから食の勉強を始めたところに、発酵と出会いました」
その後現在の店舗を開店したのですが、そのときは発酵をビジネスのキーワードとしつつも、食においてこれだけ大切なものを多くの人に伝えたいという思いが強くなったそう。
「発酵に関しては“こんな世界があるんだ”というほど驚きがありました。こだわり続けていたら、美容や健康に敏感な女性のほか、体調を気遣う男性なども多く来て下さるようになりました」
島ちゃんが今回オーダーしたのは、冷めてもジューシーな「発酵鶏から揚げ」(560円)、麴納豆、塩麴マリネのサツマイモ、発酵バターで炒めたゴボウなどの「おばんざい盛り合わせ」(5種850円)、ミニ七輪で熱々に焼いた「塩麹漬鶏のほう葉焼き」(880円)。
「見た目も美しいし、どれも素材の味わいが素晴らしい。やっぱり麹の力はすごいね」
やはり居酒屋ですから、メニューを見ると料理に合う日本酒やワインも豊富。小関さんからも「どちらのお酒いきますか?」との誘惑の一言が…。そろそろ散歩も終了の島ちゃん、一杯いきますか!?

取材を終えて・・・
昔、千葉駅の近くにベイエフエムの本社があったので、僕もDJとしてスタートを切った1994年から、よくこの周辺はレポートで回ったし、たくさんの人に出会い、いい経験をさせてもらいました。まだ横浜に住んでいた頃だったから、仕事が終わった後は近辺のホテルに泊まったりと、ほぼ1週間千葉市にいたんじゃないかな!? そんなことを思い出しながら久しぶりにじっくり歩いてみたけど、かつて遊んだ場所や店はなくなっても、この街の匂いは変わらないね…どんどん記憶が蘇って元気になる! でも栄町でのことは聞かないでね笑

お散歩情報

- 千葉劇場
住所:千葉市中央区中央3-8-8-2F
TEL:043-221-2311
営業時間:10:00~22:00 - 千葉LOOK(LIVE SPOT LOOK)
住所:千葉市中央区富士見1-6-2
TEL:043-225-8828
営業時間:15:00~22:00
定休日:不定休 - あなたに会いにゆきます。〜ANAYUKI〜
住所:千葉市中央区中央3-4-13 CI-16ビル 2F
TEL:050-5872-3991
営業時間:11:30~22:00
定休日:なし - 醸しダイニングKOKORO
住所:千葉市中央区中央3-4-17
TEL:043-304-5435
営業時間:火~土: 11:30~14:00、火~日16:30~23:00
定休日:月曜日
取材・文/喜多 雅明 撮影/織本 知之

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