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BAYFM 番組コラボ 第1弾 AWAKE×MOTIVE!! 春のフリーアナウンサー放談    私たちがマイクの前に座るワケ

「AWAKE」の有馬隼人と柴田幸子、「MOTIVE!!」の安東弘樹と宮島咲良。局アナ出身で現在も
フリーアナウンサーとして活躍を続ける4人が、ラジオのこと、アナウンサーのことについて語り合った。

“局アナとフリーアナウンサーの違い

安東 僕はTBSで27年間、局アナとしてやってきて、2018年からフリーアナウンサーとして活動しています。今年でアナウンサー歴33年になりますが、僕はベテランらしさを求められることが少なく、そのおかげでこの仕事を長く続けていられるのかもしれません。

柴田 私はTOKYO FMに15年弱いて、17年以降、フリーアナウンサーに転身しました。アナウンサーとして入社したわけではなく、総合職での採用だったので、入社当初は記者だったんです。

宮島 私はKBC(九州朝日放送)に3年間いました。子どもの頃からラジオが好きで、ラジオ番組がやりたくてアナウンサーになったんです。当時は今のようにメールがなかったので、よくラジオ局にFAXを送っていました。

安東 しかもそのラジオ局がBAYFMなんですよね?

宮島 はい。好きなラジオ局で番組を持って喋ることができて、なおかつ番組にメッセージを送ってくれた方のラジオネームを読んで話をするという、子どもの頃の私がしてもらって喜んでいたことを今、恩返しとしてできていることが嬉しいです。

有馬 アナウンサー冥利に尽きますね。僕は安東さんと同じTBS出身で、局アナだった期間は宮島さんと同じ3年です。最近、印象に残ったことなんですが、去年の秋、安東さんが「AWAKE」にピンチヒッターとして出演してくれたとき、番組で僕が要所で使っているフレーズを踏襲してくださったんです。安東さんのこういうところはとてもTBS出身者っぽくて、聴いていてジーンとなりました。

安東 僕と有馬さんはTBSでは数少ない体育会系出身者ということもあって、勝手にシンパシーを感じていました。ところで、皆さんは局アナからフリーアナウンサーになって、驚いたことや戸惑ったことはありましたか?

有馬 社員として局の看板を背負わなくなったことで、言えることが大きく変わりました。

柴田 本当にそう思います。局にいた頃はニュートラルな立ち位置で、偏ってはいけないということを口酸っぱく言われていました。フリーになった今はそれが良いわけではありませんが、局アナ時代はこのことをよく指摘されていました。

有馬 あくまで会社員として番組に出演しているので、個人の意見を発信することは難しいんですよね。ただ、最近の局アナを見ていると、この点は随分変わってきたと感じます。

宮島 私は局アナ時代から、ずっと自分の意見、考えを喋らせてもらっていました(笑)。

一同 笑い。

安東 僕も割と自由に話していた方だと思います。趣味の車の話だけでなく、ときに会社批判をしたこともありました。それなのに、これは僕のキャラクター的なものなのか、怒られたことも褒められたこともほとんどなくて。会社を辞めるときも、慰留は一切なかったし。あれ、会社として、僕に興味が無かったのかな(笑)。

一同 笑い。

柴田 私は局アナ時代、アシスタントとしての出演も多く、当時はメインDJに振られても、どうしても「いや、私の意見なんて……」と、一歩引いてしまうところがありました。

有馬 それはわかる!

柴田 フリーになって、1人で番組を担当するようになると、スタッフから「自分の意見を積極的に言わないと番組が成り立たなくなる」と言われ、自分を出す必要性を痛感。今まで「No」と言われていたことの逆を求められるようになりました。


ラジオのセレンディピティ
            

宮島 「AWAKE」はSNSをとても上手に活用していますね。

有馬 OA中はLINEやTwitterを同時にチェックしていますが、これが楽しくて。僕がこれまで経験したことがないスピードで、リスナーの反応が返ってくるんです。メッセージはたとえ番組で紹介できなくても僕の目にはとまっているので、リスナーの反応から気持ちを汲み取って、それをトークに反映させています。ここはもっと突っ込んでみようとか、少し軌道修正させようといったように。

安東 双方向性と機動性。これこそラジオの特性ですね。

柴田 「ものの見方は一辺倒ではない」ということで、独自の視点を提供するのも、21年の番組開始当初から大切にしていることです。例えば、今年2月に開催された、羽生結弦さんのアイスショー「GIFT」。私は彼の取材を10年以上続けているのですが、謙虚で礼儀正しい彼の記者会見で、会見後に報道陣から拍手が起こりました。他のメディアがスルーしたこの“拍手の音”にこそ彼の人柄が表れていると思い、録音してOAしたところ、大きな反響がありました。

有馬 柴田さんの取材を大事にする姿勢は、すごくAMラジオのアナウンサーっぽい感じがしますね。

柴田 実際に目で見て、耳で聴いて感じたことじゃないと、私の場合、喋ることができないんです。ところで、ラジオはタッグを組むDJの相性が番組の雰囲気に与える影響がとても大きいと思いますが、「MOTIVE!!」は安東さんと宮島さんの息がぴったりで、掛け合いがすばらしいです。             

安東 BAYFMはよく趣味も違う、接点も全くなかった僕たちを組み合わせたと思います。宮島さんは一緒にやっていてとにかく楽で、構える必要が一切ない。僕たちが無理をしていない様子が、リスナーにも伝われば嬉しいです。

宮島 ちなみに、ゲストコーナー「MOTIVE PLUS」は40分と長いんですが、事前に打ち合わせをしたことがなくて。OA中にゲストに何を聴くといったことを、一度も決めたことがないんです。

柴田 すごい!最初から阿吽の呼吸でやっているんですか?

安東 そうなんです。どちらがリードするかもゲストによって自然に決まってしまいます。ゲストは僕らが発案することもあれば、スタッフが紹介してくれることもあります。

宮島 個性的な方が来てくれることが多く、ラジオを聴いてはじめてその方のことを知っても、その方のことを好きになってもらえるように心がけています。

有馬 たとえ出演者のことがよくわからなくても、たまたま聴いてみたらすごくおもしろくて、そこから興味・関心が広がっていく。それはまさに「セレンディピティ」(偶然の幸運)で、ラジオの持つ特性だと思うし、「MOTIVE!!」にはその力があると思います。

安東 きれいに締めてくれた(笑)。

宮島 有馬さんは大人だなあ(笑)。

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DJ

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AWAKE

新しい1日を前向きに生きるきっかけをリスナーとともに考える、ベイエリアの朝を彩る情“考”番組。グローバルで社会性のあるトピックスから、リスナーの身近な話題まで、情報を伝えることに終始せず、多角的に捉え、さまざまな切り口をリスナーに提示することにこだわっている。今春で放送開始3年目。

毎週月~金曜日 6:00~8:57

MAIL:awake@bayfm.co.jp
Twitter:@AWAKE78MHz
ハッシュタグ:#あうぇいく
LINE:@AWAKE78MHz

DJ

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MOTIVE!!

週末を目前に控えた金曜日に、その週に起こった社会、スポーツ、芸能などの情報を幅広く紹介。リスナーの好奇心を刺激するトレンド、トピックスを生放送でお届けしている情報エンタメ番組。一見するとタイプが異なる安東弘樹と宮島咲良のぶっ飛んだ掛け合いは必聴。今春で放送開始5年目を迎える。

毎週金曜日 9:00~12:41

MAIL:motive@bayfm.co.jp
Twitter:@motive78MHz
ハッシュタグ:#motive78


Text:Takahiro Shibayama

Photo:Yoshio Kumagai

Hair&Make-up:Yui.T, Keiko Kiyota(ARTMAKE TOKI)


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