僕の芸「農」生活のターニングポイントとなった場所、東金の魅力をご紹介!
『植木の町』であり、鷹狩りを愛好した徳川家康ゆかりの地としても知られる東金。ベイエフエムDJの“島ちゃん”こと島村幸男さんが、町の魅力ご紹介します!
「自宅のある袖ケ浦から近いわけでもないけど、何か用事ができると東金に来てます」という島ちゃん。今回は馴染みの場所も多いようです。
まずは島ちゃんが就農へ向けて学んだ『農業大学校』へご挨拶。そしてこれまで何度も訪れているという道の駅『みのりの郷 東金』でお土産をゲットしました。ランチは家康公が造らせた八鶴湖を眺めながら、『八鶴亭』でフレンチを堪能。食後は『豆厨ゆばせい』の甘味とキャラメル豆乳で、最高のひとときを過ごしました~


千葉県立農業大学校

まず島ちゃんが訪れたのは、『千葉県立農業大学校』です。こちらは『就農準備講座』を開設していて、島ちゃんが就農へ向けて生産の知識や技術、資格取得などを無料(教材や保険など別途必要)で学んだ場所です。
「卒業してから1度だけ脱皮機を借りに来たことがあるんだけど、きちんと訪れたのは思えば初めて。施設の雰囲気は変わらないように見えるけど、少しづつ充実してきているようだね」
校長の山田真司さん、副校長の豊田祐輔さんにお迎えいただき、久しぶりの学校内のことや思い出話などに花が咲きました。その後、スマート農業ハウスの取り組みがあるとのことで、講師の菅原諒一さんにご案内頂きました。
「一見普通のビニールハウスですが、中の温度や湿度、二酸化炭素などを自動で制御する機能を持っています。スマホで天窓の開閉操作もできるんですよ」と菅原さん。
こちらは昨年から取り組み開始したもので、目下、様々なデータを収集中なのだとか。聞けば人がいなくてもハウス内を最適な状態に保ち、野菜を美味しく育てられる最先端ハウスとのことです。
「さすがにこんなすごい施設・設備は、僕がいた時にはなかったね。他にも様々なプロジェクトを行っていて、農林水産大臣賞を受賞したものもあるんだって。すごい!」
ハウスで作業していた学生さんたちに話を聞いたところ、実家の農業を継ぐことを考えていたり、企業に就職しここで得た知識を最大限生かしていくことを目標にしていたり、さらに砂耕栽培の研究をすすめている人もいて目的も様々、生き生きと学んでいる様子に島ちゃんも感心、希望に溢れる姿に目を細めていました。
さらに校内を回ると、島ちゃんが学んだ座学の校舎や、農作業をした畑などもありました。
「当時も色んな作物を作ったな~。小松菜や水菜とかを植えて、豊作でしたね」
懐かしい学び舎と頼もしい後輩たちの姿に触れ、島ちゃんも感慨深い様子でした!


八鶴亭

次に島ちゃんが向かったのは八鶴湖の近くにある、国登録有形文化財になっている建物のようですが……?
「ここは『八鶴亭』というフレンチレストラン。見かけじゃ想像しにくいよね!? 大正から昭和初期に建てられた重厚で落ち着いた雰囲気がいい感じです」
中に入ると、和の雰囲気に洋式テーブルが並び、八鶴湖を一望しながら料理をいただけます。
お迎えいただいたのはシェフの長谷川隆一さん。
「食事は基本的にコースでご提供しています。食材の都合などもありますが、お客様のご希望に沿ってメニューは変更可能です」
そういうわけで島ちゃん、本来のBコースに近い料理をご用意いただきました。今回頂いたのは「アミューズブッシュ」「前菜の盛り合わせ」「サツマイモの皮ごとスープ」「ブールブランとハーブソースのブリ」「愛母(アボカド)豚のグリル」「デザート」です。一品ごとに皿を変えて提供するほど、シェフの料理へのこだわりが感じられました。
「ご予約いただければフレンチ会席もご用意いたします。思いっきりフレンチにしたり、和仏混合にしたりと、値段もご相談させていただきながら料理の内容はアレンジいたします」と長谷川さん。
島ちゃんも一品ごとのクオリティの高さにビックリ。「魚はその日に揚がったものを仕入れているから新鮮。愛母豚はシェフにもおすすめいただいた通り、ソースがなくても美味しくいただけるほどの一品です」
徳川家康が造らせたという八鶴湖。桜の季節には湖畔がライトアップされて、周囲は幻想的な雰囲気に包まれるそうです。島ちゃんも、少しぜいたくな“和仏融合スタイル”の食空間を堪能しました。


道の駅 みのりの郷 東金

続いて訪れたのは『道の駅 みのりの郷 東金』。ここは島ちゃんも何度も訪れているところだそう。
敷地は広く、店舗内には東金市の農産物などを販売する『東金マルシェ』。地元の食材を使った『カフェ&リストランテとっチーノ』のほか、いちご狩りの出来る施設も併設する複合型の産業交流拠点施設になっているようです。施設内を駅長の今関雅喜さんにご案内いただきました。
「もとは植木販売施設だったのですが、一度クローズして今の形にしました。ほかの道の駅より植栽・盆栽・小鉢花などの植木販売が充実し、見本庭園などがあるのはそのためです」
さすが、“植木の町”といわれる東金ならではの道の駅ですね!
さて島ちゃん、今日はマルシェでお買い物です。東金やその周辺の地域で収穫されたばかりの野菜や、それらを使った総菜・弁当や加工品など、品揃えはなかなかのものです。
「農家の方が持ってきてくださる地元野菜が好評です。お客さんは野菜目当てにやってきて、さらに総菜や弁当などをまとめ買いしていく方が多いですね」と今関さん。
敷地内をみると、『加工場』と掲げられた施設がありました。
「農家の方々と連携して野菜販売だけでなく、地域の特産品を使った料理のレシピ公開なども行っています。また獲れた作物を提供していただき、それを当社で商品開発をして店内で販売もしているんですよ」
今関さんの言う通り、店内商品のほとんどは東金の食材を使った商品ばかりです。また季節柄のせいか、イチゴに関連した商品が目白押し! 島ちゃんのお土産もイチゴ商品に決定です。
「いちご狩りの施設もあるんだけど、今日はもう終了みたいで残念!」
東金にはイチゴ農家が数多くあるそうです。島ちゃん、次回来店時にぜひご利用ください!

豆厨(まめくりや)ゆばせい

すっかりお腹もいっぱいになった島ちゃん。ちょっと健康的な食後のカフェタイムに、『豆厨ゆばせい』に立ち寄りました。
店内に入ると、まず目に入るのが豆腐や多種多様な豆腐の加工商品などが並んでいます。さらに奥に目をやると、「豆腐ソフトクリーム」の文字も見えるイートインスペースがあり、買い物や食事を楽しめる店舗となっていました。
お迎えいただいたのは店主の岩柳龍也さん。
「ここでは、できたてのゆばや豆腐を食べられます。食事だけでなく、豆腐の甘味やカフェメニューもあります」
島ちゃんがオーダーしたのは「キャラメル豆乳」(310円)。
「豆乳と聞くと、ヘルシーであっさりというイメージがあるけど、濃厚で美味しい! キャラメルの味もしっかり出てるけど、豆乳の風味と喧嘩せずマッチしてる」
もともと同店は、料理店やスーパーに豆腐を卸していたのだそうですが、その後九十九里に工場をつくり、店内にある商品も自社で作るようになったそう。その直売店としてこちらに店舗をつくり、“本物のできたて”の豆腐やゆばを頂ける店として、多くの方が訪れる人気店となっています。
さらに岩柳さんによると、「午前中であれば、店内でゆばづくりの工程も見学できます」とのこと。この東金周辺でゆばづくりが見られるのは、特にお子様には貴重な経験となりますね!
「家族みんなで食べて、見て、学べる……。こうしたこだわりのお店と、うちの島村ファームで作った大豆でいつか豆腐をつくってみたいな~」
東金でまた一つ、いい出会いのできた島ちゃんでした!


取材を終えて・・・
東金は就農する時にお世話になった農業大学校があるので、僕にとっては農業の第一歩を踏み出すことになった大事な場所です。ただそれだけでなく、レポートでも何度も来ているし、プライベートでも何か用事ができればそれが東金だったりと、振り返ると自分が思っていた以上に東金に来ているんだよね。何かとご縁のある町で、今日も農学校の後輩といい出会いができて、元気になりました!

お散歩情報

- 千葉県立農業大学校
住所:東金市家之子1059
TEL:0475-52-5121
営業時間:9:00〜17:00 - 八鶴亭
住所:東金市東金1406
TEL:0475-54-7830
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00(L.O)
木曜日 - 道の駅 みのりの郷 東金
住所:東金市田間1300-3
TEL:0475-53-3615
営業時間:9:00~18:00(カフェ10:00~16:00)
定休日:年中無休(1月1~3日を除く) - 豆厨(まめくりや)ゆばせい
住所:東金市道庭608
TEL:︎0475-54-2511
営業時間:10:30~16:00(ランチ11:00~14:30)
定休日:水・木曜日
取材・文/喜多 雅明 撮影/海宝 智毅

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