いすみ市のパワースポットで、元気いっぱいに!
ベイエフエムDJの“島ちゃん”こと島村幸男さんが毎回、千葉の推しスポットを散歩するこのコーナー。今回はいすみ鉄道・国吉駅周辺を巡りました!
「いすみは米と発酵の町として知られています。国吉神社と出雲大社もあって、僕もここで沢山の方に出会いました。町自体がまるで心身ともに元気になれるパワースポットのようですね」
島ちゃんがまず向かったのは、話題の酵素風呂。厳しい寒さで冷えた体をポカポカにしました。続いて地元で古くから愛される神社へ散歩がてらご挨拶。ランチは大自然のキャンプ場でジビエのバーベキューを堪能し、帰りはTVでも紹介される人気焼き鳥店で、焼き鳥を片手に一杯やっちゃいました!


エンザイムスパ 酵素の里

散歩はまだ春が待ち遠しい、寒さ厳しい時期。まずは体を温めに、『エンザイムスパ 酵素の里』で酵素風呂に入ります!
「サウナも最近流行っているけど、酵素風呂も都心でよく聞くようになったね。いすみで入れるなんて感激!」
酵素風呂は、ふんわりとしたヒノキパウダーに野草や薬草から抽出した酵素を混ぜ、酵素の自然発酵の力で60~70℃になったおがくずの中に埋まって温まる温浴法です。
「70℃近くに発酵・発熱するんですが、粒子間に熱伝導の低い空気を含んでいるので体感温度は40℃前後。とても快適ですよ」
そう話すのは、代表取締役の渡辺里香さん。
古民家を再生させた趣のある建物に、元納屋だったスペースを利用して酵素風呂がありました。さっそく専用の着衣に着替えて、島ちゃんも入浴!?しました。15分のコース(1人3850円、2人で5500円)ですが、10分もするとたちまち汗だくに。
「運動とはまた違う汗の出方で、思った以上に温まりますね~」
専用の生地を当て、顔まで埋まった島ちゃん。とても気持ちよさそう!
「自然治癒力が高められて血液の循環も良くなり、免疫力のUPをはじめ、体質改善や美容効果の期待もできます」と渡辺さん。
最後にシャワーを浴びて、生まれ変わったような島ちゃん。「体はポカポカ、肌はツルツルになりました!」


NIGO VILLAGE CAMP

体が温まったところでランチタイムです。ジビエバーベキューができるという『NIGO VILLAGE CAMP』にやってきました。こちらは以前カフェとして知られていたのですが、サービス内容を変更。設備やイベントなどを充実させたキャンプ場となっています。
広い敷地内にはテントサイトが10基あり、県内最大級のウッドデッキエリアや、かなり高性能なピザ窯も設置されていて、島ちゃんも興味津々!
「さらにサービス充実させるため、今も施設内の拡張工事が進んでいるみたい。楽しみですね」
通常は肉や野菜などの食材は持ち込みによることが多いですが、ジビエ(イノシシ)やポークなどをはじめ、季節の野菜なども予約で手配してくれるそうです。
バーベキューで焼かれたイノシシ肉を、島ちゃんもいただきました。
「脂がのってて、絶妙な歯ごたえがあって美味しい! クセも全くなく、ジビエと言われなければわからないね」
島ちゃんが注文したのはイノシシのロース、モモ、バラに麴味噌と赤味噌につけたポーク、季節の野菜がセットになったプレート(5000~6000円、3~4人前)。イノシシは各種1500円にて、単品でもいただけます。
ジビエの肉にはQRコードが付いていて、産地や処理した場所がわかります。これらジビエについてはALSOK千葉との提携により仕入され、「安心・安全・美味しい」が実現されています。
「単なる有害獣の駆除にとどまらず、フードロスの観点でも有意義なんだね」と島ちゃんも納得。
この日はあいにくの天気でしたが、オープンテラスでは星空観望会のほか、各種イベントを開催予定とのこと。満天の星空のもとで美味しいジビエ料理をいただけるなんて、最高のひとときですね!


国吉神社

『国吉神社』の歴史は古く、その由緒は約1500年前まで遡ります。信州の諏訪大神から勧請されて建立され、その後、明治時代に苅谷周辺の神々が集められて「国吉神社」となったそう。
迎えてくださったのは、18代目宮司の田中清文さん。
「出雲大社が明治25年に分霊されて、同じ境内に2つの神社があるのもこの神社の特徴的なところです」とその歴史をお話しいただきました。
出雲大社は御神徳を『縁結び』とし、カップルの参拝も多いそうです。
「そこで昨年11月から、国吉神社と出雲大社による『祝言市』(しゅうげんいち)という、町の人が中心になって手作り結婚式を挙げることになりました」と田中さん。
祝言市の当日は地域の食や雑貨の販売、ゲームなどが楽しめる『百福マルシェ』が同時開催。挙式と前後して、空手演舞や出雲大社で巫女舞の奉納があったとのこと。
「国吉駅から国吉神社まで花嫁行列もあったんだって! 町のみんなでお祝いしている雰囲気が伝わってくるね~」と当日の写真を見て島ちゃんもニッコリ。
「『百福市』は“福が集まる笑顔市”をキャッチコピーとし、福を集めにいらっしゃいと呼び掛けたところ、2600人以上の人が集まりました。花嫁を40年ぶりに迎えて、一大イベントに発展しました」と田中さん。この百福市は今後、第2日曜日に定期開催されるとのことです。
「ご縁を生む出雲大社と、国吉神社を古くから支えてきた地域住民が一緒に作り上げて、町外の人々も注目するイベントになってる。すごいパワーを感じるね!」

みずほ分店

散歩の最後は、国吉駅から徒歩約5分、国道465号線沿いの好立地にある焼き鳥店『みずほ分店』へ! こちらはコント赤信号のリーダーで、いすみ鉄道観光大使を務める渡辺正行さんの甥・容久さんの店としても知られ、TVなどでも度々紹介されている人気店です。
「僕もリーダーとは長くお付き合いさせていただいているんだけど、甥っ子さんのお店は初めてです」と島ちゃん。コント赤信号のステージも何度も見に行っているそうです。
店内はカウンターと座敷の居酒屋の典型的なスタイル。座敷は広めで人数が多くてもゆっくりできそうです。焼き鳥は炭火で焼くので、店内いっぱいに香ばしい煙がほんのり漂っています。
島ちゃんは焼き鳥を5本選んでいただき、それに煮込み(500円)を注文しました。
「焼き鳥は、とり(ネギマ)、とり皮が110円。レバ、かしら、シロは100円。なんてリーズナブルなんだろう。やっぱりビール(中生660円)は頼まないと!」
すっかり散歩の締めに入ってきた島ちゃん。締めといえば、こちらの常連客の声を聞くと、ラーメン(600円)もお酒の締めに好評のようです。
「普通のラーメンなんで、特に自慢もないですよ」と店長の容久さん。いえいえご謙遜!
「この煮込みもメチャクチャ美味い。焼き鳥もジューシー。寒い日だったけど、今日の散歩は心身あったかくなる内容だったな~」
春が待ち遠しいこの頃。ビールを片手に、今日の散歩にご満悦の島ちゃんでした!


取材を終えて・・・
国吉を訪れて、とくに移住組の方々を中心に“地域をもっと元気にしたい”という人々の強い想いが感じられました。そんなパワーに引き寄せられるように、今回伺った国吉神社の祝言市には、地域内外から3千人近い人が集まったとか…その根幹には、この地の人に魅力があるからこそでしょう。そこでまた出会いがあり、新たな可能性が生まれるんですね。

お散歩情報

- エンザイムスパ 酵素の里
住所:いすみ市大野1347
TEL:070-8539-4848
営業時間:11:00~17:00
定休日:火・水・木曜
※要予約 - NIGO VILLAGE CAMP
住所:いすみ市大野1029-8
TEL:0470-80-5525
営業時間:チェックイン13:00~17:00、チェックアウト8:00~11:00
定休日:無休 - 国吉神社
住所:いすみ市苅谷630番地
TEL:0470-66-0688
営業時間:9:00~16:00
定休日:なし - みずほ分店
住所:いすみ市苅谷1056-1
TEL:0470-86-3913
営業時間:16:30~22:30
定休日:不定休
取材・文/喜多 雅明 撮影/海宝 智毅

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